wgrib2を使ってGRIB2形式のファイルを読み込む際の落とし穴(Windows)
はじめに
気象データは世界共通フォーマットのGRIB2形式で提供されている場合が多いですが、そのファイルをCSV形式とかに変換する際に、NOAA(アメリカ海洋大気庁)が提供しているwgrib2を使ってデコードする必要があります。ネット上でwgrib2の使用方法を探すことができますが、次の2つの落とし穴に見事にハマってしまいました。
落とし穴1:cygwinでは上手くいかなかった。
NOAAの公式サイトClimate Prediction Center - wgrib2: how to compileではOSがWindowsの場合、cygwinを使うことを勧めています。しかし、cygwinだとwgrib2を使う際にどのコマンドラインやライブラリを別途インストールする必要があるか、いまいち不明瞭(私には分からなかった)で、何回もコンパイルに失敗しました。
落とし穴2:WSLでwgrib2を使う際はbase環境を解除する必要あり
結果的に、私はcygwinではなくWSL上でwgrib2を動かすことに成功しました。しかし、WSLがAnacondaのbase環境になっているとwgrib2が動きませんでした。この場合、以下のコマンドでbase環境を解除する必要がありました。
conda deactivate
ちなみにbase環境に戻したい時は次の通りです。
conda activate base